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メール配信の施策からゴールまでを可視化する。プロジェクト力養成ワークショップを開講!

メール配信の施策からゴールまでを可視化する。プロジェクト力養成ワークショップを開講!

イベント • 2018.10.15

ワークショップの企画背景 顧客や見込客に直接自社の情報を届けることのできるメールマーケティングは、リードナーチャリング、カスタマーリレーションマネジメントを目的とし、今なおビジネスにおいて非常に重要なツールとして活用されています。一方、スケジュール通りにミスなくメールを作成・配信することはもちろん、効果的な文面の作成や、配信リストのチューニングなど様々な作業を平行して行う必要があります。 これらの作業如何でメールの開封率やランディングページへの遷移率、コンバージョンからユーザーとのエンゲージメントに影響を及ぼします。つまり、効果的なメールマーケティングを行うためには、スケジュール通りのメール作成や配信はもちろん、リスト管理、効果検証など、目標達成のために広い視野を持ってプロジェクトをリードする必要があります。 しかし、過去のワークショップを通じてわかったことは、メールに関する業務はその他の業務と兼任されたり、未経験の方が担当されることも多く、業務の進行に苦労されるケースが多くあります。 この状況は、ともすれば全体最適よりは局所最適、「与えられた役割をこなせばよい(与えられたリストに対し、決められた期日に、定型デザインに従ってメールを送ればよい)」といった思考にさせてしまう可能性があります。 そこで、Benchmark Emailでは、メールマーケティング担当の方がプロジェクトマネージャーのように全体的な視点を持ち、その中で自身の業務を整理しながらマーケティング活動を進められるようにすることを目的に、「プロジェクト力」を養成する6ヶ月間のワークショップを開講しました。 この記事では、2018年9月26日に開催した第1回の概要と、今後どのようにプロジェクト力を養成していくかをご紹介します。 ワークショップの進め方 本ワークショップは6社8名の人数限定で開催しており、使用するテキスト及び参考図書として、講師・前田の書籍『予定通り進まないプロジェクトの進め方』を受講者のみなさんにプレゼントしました。ワークショップでは同書で提唱する「プロジェクト譜(以下、プ譜)」を使用し、自身のメールマーケティング業務を可視化することを行います。 プ譜とは、プロジェクトの進め方を可視化するフレームワークです。プロジェクトの目標に対して、その目標がどうなっていたら成功と呼べるのかという「勝利条件」を設定し、それを果たすための「中間目的」や「施策」を、所与のリソース(プ譜では「廟算八要素」と言います)の条件から考案・選択していくものです。 (クリックで拡大図が開きます) 例えば、2018年7月に開催したオウンドメディアのメールマーケティングプロジェクトのプ譜は下記のようになります。 受講者のみなさんはそれぞれに所属する業界が異なり、オンラインチケットの販売促進、自社サービスの認知獲得、サービス利用率向上といった様々なプロジェクトの目標がありました。プ譜の制作にあたっては、日々色々な業務を行っている中、「何から手を付ければいいかわからなかったのが整理できた」といった感想や、「まだ社歴が浅く、上司から降ってくるタスクをこなすので精一杯で、自社にどんなリソースがあるかを把握していない」といった声が挙がっていました。 こうした整理・未整理をふまえた状況を可視化し、ご自身の目標達成に向けて採るべき施策を考え、実行し、その結果をプ譜にアップデートしていくことで、自分の仕事と会社や部署の目標を構造的にとらえることができるようになるのはもちろん、種々のナレッジを獲得・記録することができるようになります。また、月に1回集まってプ譜を元にしたディスカッションを行い、受講者のみなさん同士で役に立った施策や失敗例を共有していきます。そうすることで、互いに知見や気づきを得て、共に学んでいくことを目指しています。 今後の記事では、より具体的な施策についてご紹介をしていきます。 (関連記事) メールマーケティングのプロジェクトの進め方 ワークショップレポート(2018/5/1) オウンドメディアのメールマーケティングプロジェクトの進め方とは?(2018/7/6) 【ワークショップレポート】開封されるメール件名に必要なラベル表現とインサイト表現とは?


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オウンドメディアのメールマーケティングプロジェクトの進め方とは?

オウンドメディアのメールマーケティングプロジェクトの進め方とは?

イベント • 2018.07.22

2018年7月6日(水)に、Benchmark東京オフィスにて『オウンドメディア担当者向けワークショップ メールマーケティングのプロジェクトの進め方』 と題するワークショップを開催しました。 ワークショップの概要 このワークショップは、以前に実施した『メールマーケティングのプロジェクトの進め方』を、オウンドメディア担当者向けにアレンジしたもので、下記のような課題をお持ちの方々に参加頂きました。 -メールマーケティングはまだ始めていないが、見込客をフォローできていないため、メールを活用したい。(人材コンサルティング) -コンバージョンのための施策として行うリアルイベントに、メールを活用して来場者数を増やしたい。(スクール、研修サービス) -見積依頼してもらうためのメールの開封率が低い(レンタル機器) -自社メディアの読者を対象に、自社エンジニアの採用コンテンツをメールで届けて採用したい(転職情報提供) -既存ユーザーに最新情報やお得情報を届けて、売上を上げたい(旅行情報提供) -専任担当者が退職し、営業担当者の自分も兼任することになった。どうやってメールマーケティングを進めていけばよいかわからなかったので受講した。(市場調査) 参加いただいた方々の業種はバラバラですが、個々の目標を果たすために、自社メディアの情報をメールでユーザー・見込客に届けるという点では共通しています。 本記事では、いわゆる「情報メディア」を例に取って、メールマーケティングプロジェクトを進めていく上でのバッドケースとその改善ケースを、プロジェクトの可視化ツール「プロジェクト譜(以下、プ譜)」を使って提示していきます。 プログラムは私(前田)がプロジェクトがうまく進まない理由とその対策、及びワークショップのファシリテートを。株式会社STYZでNPO向けのファンドレイジング・コンサルタントやメールマーケティング支援を行っている堤大介さんに、メールマーケティングプロジェクトのケーススタディと、ワークショップの講評を行って頂きました。 *「プ譜」について詳しく知りたい方は、ぜひ前回のワークショップレポートもご覧になってください。 5月21日 メールマーケティングのプロジェクトの進め方 ワークショップレポート ワークショップ実践編 ここから先、読者のみなさんは、あるビジネスメディアを運営する社員になり、「メールマーケティングを実施して、メディア(サイト)のPV数を向上させる」という目標を課せられたプロジェクトマネージャーになられたつもりでご覧下さい。 自社メディアのPV数向上のため、プロジェクトマネージャーとなったあなたは、ビジネスメディアから配信されるメール数を調べてみました。(※このグラフは、実際に私が27日間の間に受け取ったメールとその開封率です) メルマガを購読している9メディアの合計受信数は774通。うち、開封したのは19通です(開封率にすると19/774=2.5%)。記事制作力のあるメディアは、毎日メルマガを配信し、週末には週刊ランキング記事なども配信しています。 そこで、あなたの会社では、自社のメルマガがこのようなメールの波に埋もれないよう、下図のようなプ譜を描きました。 *図はクリックすると拡大します。 プロジェクトのゴールに対して、「どのようになっていれば、そのプロジェクトは成功と言えるのか」という評価指標を、プ勝利条件と言い、プ譜の一番右側に記載します。 あなたのプロジェクトは、このメールマーケティングプロジェクトの勝利条件を、「競合他社よりも多くのメールを送り、ユーザーに忘れられないようになる。」とし、そのために、 「平日毎日1通、メールをつくって送る体制をつくる」 「少ない手間、短い時間でメールを作成し、○○件のメールアドレスに対して配信できる」 「メールの開封率を上げる」 といった中間目的を設定します。そして、それぞれの中間目的を実現するための諸施策を実施することになりました。 これは現実に行われている施策で、みなさんもメールの受信ボックスに開封していないメールがどんどん溜まっていっていないでしょうか? このプロジェクトの進め方は、みなさんが実感している通り、刺激的な受信タイトルをつけて読者を釣っても、内容に満足しなかった読者の開封の手をますます遠のかせてしまいます。その結果、あなたの会社のメール開封数は低下し、それに伴いPV数も下がってしまいます。 この状況を改善するため、あなたは各社のビジネスメディアのメルマガを購読しているユーザー調査を行い、ユーザーがどのようなメールを開封しているのかを調べました。 その結果、ユーザーはやはり「自分の仕事、プライベートに“直結、関連するキーワード”で、(かつ)タイムリー」なタイトルを開封していることがわかりました。 そこで、ユーザー調査の結果をふまえ、あなたはメールマーケティングプロジェクトの勝利条件の変更を決断します。 「競合他社よりも多くのメールを送り、ユーザーに忘れられないようになる。」を止め、 「メールを受け取ったユーザーが本文内の記事を読むことで課題解決につながったり、知的好奇心が満たされるようになる。」へと変更しました。 ここでみなさんに注目頂きたいのは、勝利条件を変更すると、中間目的とそれに付随する施策が変化するということです。 新たに設定した勝利条件を果たすためには、「ユーザーの興味関心、嗜好を理解する。」必要があり、そのためにDMP(Data Management Platform)などの顧客管理・分析ツールを導入を検討するといった施策が出てくるかもしれません。 このように勝利条件をどのように表現するかでプロジェクトの進め方はガラリと変化します。つまり、プロジェクトの目標は一つでも、その勝利条件は一つとは限らず、途中で変更する(変更を迫られる)ことが往々にしてあります。プロジェクトを進める人材や予算など所与のリソース、会社を取り巻く環境などによっても各社各様に考えられるため、一概にどの勝利条件が正しい、とは決めきれません。世の中の数ある事例はあくまで参考程度に、自社に適した勝利条件の設定が重要となります。 そのため、設定した勝利条件が適切かどうかを測るため、細かなPDCAサイクルを回すことが求められる訳ですが、このサイクルを回す上でもメール作成やその配信作業はできるだけ省力化すべきでありましょう。 Benchmark Emailが提供するHTMLメールエディターやレポート機能なども省力化の力になりますので、これからメールマーケティングプロジェクトを始めるという方はもちろん、作業の省力化を目指す方はぜひお試し下さい。 ワークショップでは、実際に参加者のみなさんのメールマーケティングプロジェクトをプ譜に書き起こし、それを課題が似通っている方同士でpeer review(相互評価)し、最後に堤さんからフィードバックを頂くという流れで進みました。 参加者のみなさんのプ譜は業務都合上このブログで紹介することはできませんが、プロジェクトを進めていく上で必要なイメージの共有方法はもちろん、メールマーケティングにおける課題ごとの有効な打ち手(施策)やBenchmark Emailの機能についてはオンラインセミナーへご活用ください。 (関連記事) メールマーケティングのプロジェクトの進め方 ワークショップレポート メールマーケティング運用体制データまとめ -みんなどうやってるの?-


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メールマーケティングのプロジェクトの進め方 ワークショップレポート

メールマーケティングのプロジェクトの進め方 ワークショップレポート

イベント • 2018.06.19

2018年5月21日、『メールマーケティングのプロジェクトの進め方』 と題して、Benchmark東京オフィスにてメールマーケティングに取り組む方々を対象に、様々な業種のメールマーケティングに携わる方々に参加頂きました。 メールマーケティングの目的は、見込客の育成、既存顧客のサービ利用促進など多様にあり、そのために最適とされる配信ツール、メール件名や本文の作成方法など、既に多くのソリューション・事例・ノウハウが世に出ています。 しかし、そのようなものがありながら、いざ始めようとすると、 「webで見た事例通りに進まない・・・」 「関連するメンバーとのコミュニケーションがうまく取れない・・・」 といった課題が出てきてしまい、思い描いたような成果を出せないことが起こってしまいます。 そこで、本セミナーでは、メールマーケティングに取り組むことを一つのプロジェクトととらえ、それを進めていくためのプランと打ち手をイメージ・取捨選択できるようになることを目的に開催しました。 *同テーマの最新イベントレポート「オウンドメディアのメールマーケティングプロジェクトの進め方とは?」はこちら 当日のプログラム プログラムは私(前田)がプロジェクトがうまく進まない理由とその対策、及びワークショップのファシリテートを。株式会社STYZでNPO向けのファンドレイジング・コンサルタントやメールマーケティング支援を行っている堤大介氏に、メールマーケティングプロジェクトのケーススタディと、ワークショップの講評を行って頂きました。 1.プロジェクトがうまく進まない理由とその解決方法について 2.メールマーケティングプロジェクトのケーススタディ 3.ワークショップ、グループディスカッション 4.全体発表、講評 5.ゲスト講師の堤氏によるメールマーケティングの仮説思考4ステップ なぜプロジェクトはうまく進まないか? 冒頭にも述べた通り、メールマーケティングを行う目的は企業や部署によって異なります。今回のワークショップでも、「自社サービスの利用促進・頻度向上」、「展示会で獲得した名刺のナーチャリング」、「既存・見込客とのコミュニケーション向上」などがありました。 ステージも様々で、これからメールマーケティングに取り組もうとしている方から、実際にメールマーケティングは始めているけれど、定期的なコンテンツ配信ができていなかったり、PDCAサイクルを回せていなかったりといった課題に直面している方々がいらっしゃいました。 当初思い浮かべていたプロジェクトのゴールと、いざ初めてみてからの現実とのギャップに戸惑ってしまうことは、必ずと言っていいほどプロジェクトには付いて回ります。 戦争論の大家、クラウゼヴィッツにこんな格言があります。 この格言ほど、プロジェクトの本質を言い当てている言葉はありません。 こうしたことを回避するために、できるだけ事前に事例情報やツール比較情報などを収集したがりますが、事例というものは、「個別具多的な状況に癒着」しているものです。 他社にはそのプロジェクトを成功させるに相応しい人材スキル、予算、チームの価値観やカルチャーなどと「運」などが影響したのであって、その事例に書いていることをそのまま自社に当てはめようとしてもうまくいくことは稀です。 また、私たちはプロジェクトを開始するにあたって、何かしら計画書を書きます。しかし計画書とはその名の通り計画段階で書くものであって、実際にプロジェクトがスタートして以降、想定外の事象に遭遇し、それへの対処をどのように行ったかを記録し、その対処の結果、プロジェクトの進め方が変わったといった情報を記録している方はほとんどいません。 せいぜいMTGで議事録に「こんなことがあったので、こう対応する」といった記述に止まっているのではないでしょうか? こうなってくると、プロジェクトは計画書通りに進んでおらず、途中経過を聞いた上司や経営者から、「どうなっているのだ?」と詰め寄られることになります。 当初の計画からズレていくプロジェクト。そのズレはプロジェクトに対するメンバーやステークホルダーとの考えのズレを誘発し、「お互いに考えていることが違う」、「思ったように動いてくれない」といった事態を引き起こしてしまいます。 このように、「事前にそのプロジェクトをやったことがない」事例を鵜呑みにしてもうまくいかないということ。変化するプロジェクトの状況を適切に記録し共有していないといったことが、プロジェクトの失敗要因です。 プロジェクト譜(通称「プ譜」 こうした事態を招かないよう私が考案したのが、プロジェクトの状況を可視化するためのツール『プロジェクト譜(通称「プ譜」)です。 プ譜についての詳細は説明すると長くなってしまうため、こちらの記事を参照頂くとして、サンプルとして私が関わっているプロジェクトと、堤氏によるメールマーケティングコンサルティング事例を、プ譜に落とし込んで、個々のメールマーケティングプロジェクトの解説を行いました。 私が提示したプ譜は、「トライアル申込客に対してメールマーケティングだけでナーチャリングする」ことを目的としたプ譜です。 (トライアル申込客のナーチャリング例) 堤氏には事前に、「メールマガジンの創刊」と、「メールマガジンのリニューアル」のプ譜を作成頂きました。 (メールマガジンの創刊の例) (メールマガジンのリニューアルの例) プ譜を書くときのポイントは、プロジェクトで果たしたいゴール(「獲得目標」と言います)が、どのようになっていれば成功と言えるかという評価基準(「勝利条件」と言います)を、どのように表現するか、です。 例えば、私がサンプル提示したメール活用プロジェクトの獲得目標は、「トライアイル申込客をメール対応でナーチャリングする」で、その勝利条件は、「トライアル申込客から、御礼メールに対して返信をもらう」としました。 これは、トライアル申込客に対し、応募フォームに書かれた情報を元に個別メッセージを入れた御礼メールを人的に作成して送ることで、トライアル申込客から返信メールが来ると、その後のサービス成約につながっていることが理由でした。 このように勝利条件を設定すると、その勝利条件を果たすための「中間目的」と、個々の中間目を果たすための施策が決まっていきます。このことが意味するのは、勝利条件をどのように設定するかが、プロジェクトの進め方を決定づけるということです。 もし、このサンプル事例の勝利条件が、どうなっていればナーチャリングが成功と言えるかを深く考えず、なんとなく「トライアル申込客に毎週1回メールを送る」になっていたらどうでしょう? 毎週1回メールを送るためのネタをどのように集めるか?週一で配信できるようにするために、どうスケジューリングするかといった中間目的や施策を設定するようになります。 そして、さらに大事なのは、この勝利条件をプロジェクトメンバーやステークホルダーときちんと共有しておくことです。 ここがズレていることがプロジェクトの失敗要因であることは前述した通りなので、みなさんにメールマーケティングプロジェクトのプ譜を、事前に全員で書いて共有し、意思統一を図っておくことをお勧めします。 ワークショップでは参加者のみなさんにも同様に、個々の目的を果たすためのプ譜を書いて頂きました。 残念ながら個々の業務について書かれている内容のためここでは公開できませんが、色々な目的、ステージの方々が書かれたプ譜に対し、堤さんが適切なアドバイスをして頂くことで、みなさんの疑問・課題に応えられたのではないかと思います。 また、参加者のみなさんからは、グループディスカッションで、普段は聞けない他社の方のメールマーケティングの課題や、それへの対応やアイデアを聞けてとても参考になったという感想を頂くことができました。 セミナーの最後には、堤さんからメールマーケティングのあとは運用を続けながらいかに効果を改善していくかということについて、ご自身のブログにて下記のコメントや、ご自身のご経験を元にした「仮説思考4ステップ」を解説頂きました。 堤氏ブログ:ベンチマークメール主催「メールマーケティングプロジェクトの進め方」に登壇しました 前田さんの提唱する「プロジェクト譜」はプロジェクトの構造や状況の変化を将棋の棋譜のように記録していくことで共有知化していこう、というもの。その前提として「プロジェクトとは前例のない仕事であるために予測が立てにくく、失敗しやすく、そしてその知識や経験が蓄積、分析されない」ものだということがあります。(中略) プロジェクト譜はロジックツリーの要領で、プロジェクトの達成条件から施策までをブレイクダウンしていくものなのですが、面白いのは”一度作って終わりではない”ということ。棋譜の代わりになるものなので、状況が動く度にプロジェクト譜に起こしていくことで記録を残し、振り返りができるようになります。 定量的な記録はなにもプロジェクト譜という聞きなれないツールを使わなくとも良いと思いますが、プロジェクトという未知の仕事に取り組む間に直面する課題というのは概ね数字に表しにくいものです。プロジェクト譜はそうした定性的な状況を容易に書き起こすことができ、都度都度の状況判断を客観的に行いやすくなったり、プロジェクト終了後にプロジェクト外のメンバーも含めた振り返りがしやすくなります。おおげさなツールを導入する必要もなく、紙とペンがあればすぐに試せますのでNPOの方々もぜひお試しあれ。(堤氏ブログより) 自社のメールマーケティングの目的にどのようなKPI(開封率やクリック率など)を設定すれば良いか。解析の結果、どのように対応すれば良いかということを考えるためのフレームワークと事例を解説・紹介頂くことで、プ譜を制作することによるプロジェクトの全体イメージの設定と、個々の具体的な施策とをセットで学んで頂けたのではないかと思います。 本セミナーは、定期的に開催していく予定です。 Benchmark Emailのニュースレターで案内をしていきますので、まだご登録されていない方はブログ内の「メルマガ登録」からご登録ください。 (関連記事) 【ワークショップレポート】開封されるメール件名に必要なラベル表現とインサイト表現とは? 【Webメディア向け】メール特化型MAを使いこなす!メールマーケティングオートメーション勉強会レポート


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【ワークショップレポート】開封されるメール件名に必要なラベル表現とインサイト表現とは?

【ワークショップレポート】開封されるメール件名に必要なラベル表現とインサイト表現とは?

イベント • 2018.04.23

2018年3月26日に、「開封されるメール件名の作り方」と題して、Benchmark東京本社にてメール件名の制作ワークショップを開催し、様々な業種のメールマーケティングに携わる方々に参加頂きました。 メルマガを執筆、配信しているみなさんにとって、メールの件名制作は開封率を左右する重要な業務です。 最近では、スマートフォンではメール受信を知らせるホーム画面で、件名だけでなく本文の冒頭も表示させて、開封支援を行ってくれているので、PCに比べて内容が垣間見られるようになりました。 しかし、PCでメールを受信・閲覧しているユーザーには、まだまだ件名だけで開封を判断されてしまいます。 わずか十数文字しか表示されない件名で、受信者が開封したくなる気持ちにさせるのは容易ではありません。 「メール 開封 件名」といったワードで検索すると、開封される件名を作るには、「具体的に。簡潔に。読者の興味関心を刺激する。具体的なイメージを沸かせる。シチュエーションを想像できるようにする。ユーザー目線で書く」といった考え方が、件名例とともに提示されています。 しかし、考え方と件名例の提示だけでは、件名例が自社のメルマガの商品やターゲットユーザーと異なる場合、想像力と思考力を稼働して、自社のケースに当て嵌めて考え直す必要があります。この考え直す作業はなかなか難しいものがあります。 そこで、今回のワークショップでは、例文は提示せず、ユーザーのインサイトを突くワード探しを支援するフレームワークを使用し、頭の中だけで考えたり、ただ紙に書きだしたりするより簡単かつ適切に、メールの件名を制作できるようにしました。それにより、ただでさえ他の業務でも忙しいメルマガ担当者の負担を減らし、効果を上げて頂くことを企図しました。 当日のプログラムは下記の通りです。 ---------------------------------------------------------------- 1.メール件名の、ラベル表現とインサイト表現 2.インサイト発見ワークショップ -フレームワークの手順説明 -ワークシート作成 -発表、共有 3.Benchmark Emailで実現できること ---------------------------------------------------------------- メール件名の、ラベル表現とインサイト表現 メールの件名には、「ラベル的な表現」と、「インサイトをついた表現」の二種類があると考えます。 ラベル的な表現とは、ユーザーの登録情報などに基づいた、自動化が可能な、件名の表現です。 それらの情報には、氏名、性別、年代、居住地、職業、課題、価値観、ブランド、希望条件、購入・閲覧履歴、トライアイルユーザー・有料ユーザーなどがあります。 こうした情報はユーザー自らが入力したものですから、メール受信時に印象に残るだろうと考えるのはごく自然なことです。例えば、かつて予算10,000円以下で、北海道のツアー旅行を希望したものの、カゴ落ちしたユーザーが多数いたとして、同じ条件のツアー商品が出たなら、その希望条件を件名に入れたメールをつくるといったことです。 しかし、こうした件名は、受信したユーザーからすると、自分にラベル・レッテルを貼られているような印象を与えます。明確に企業にマーキングされているような感じがする、見透かされているような感じがする、と言ってもいいかも知れません。 ご自身がそうしたメールを受け取った経験があればお分かり頂けると思いますが、これは決して良い印象をユーザーに与えず、したがってメールを開封される可能性も減少してしまいます。 一方、インサイトをついた表現とは何かと言いますと、「生活者の要求の本音、核心、ツボ」を掬いだしたような表現のことを指します。 ユーザーのインサイトをついた表現や行動設計ができると、購買点数や客単価、CVRが上がるといった良い効果があります。(※「消費者インサイト 事例」などのワードで検索しみてください) ワークショップでは、この考え方をメールの件名作成にも活かすことを目指しましたが、メール作成者がインサイトをついた表現をつくるには、一つ大きなハードルがあります。 それは、メールの対象となる商品やキャンペーンなど、自分自身が関わるモノゴトについては、どうしても心理的バイアスがかかってしまうということです。 これはメーカーや売り手目線と、ユーザー目線の違い・隔たりとも言い表せますが、どうしても自分自身の思い込みが入ってしまって、ユーザー目線に立った表現ができなくなってしまいます。 こうした自身のバイアスに捉われた表現をしてしまってから売り上げが思わしくなかったところを、ユーザーインサイトをついた表現に変えた結果、大きく売り上げを回復した事例として、本セミナーでは、ショップジャパンの掃除機を取り上げました。 当初、強い吸引力で、床や畳、絨毯など、「使う場所」を選ばないことを訴求した表現を行っていましたが、これがサッパリ売れない。入念なリサーチを通じて、ある表現に変えたところで売上が劇的に回復したのですが、どのようなユーザーインサイトをついた表現を行ったかは、ぜひ次回以降のセミナーにお越し頂ければと思います。 それでは、ここから具体的にどのようなワークを行ったかをご覧いただきましょう。 情報をバラし、地に合わせた表現に言い換える まず「対象の情報をバラす」ということについて、下記のワークシートをご覧頂きながら解説します。 ある商品なりキャンペーンという情報は、部品、成分、機能、ベネフィット、産地、年代、色、形、数量など、一つ一つの細かな情報の集合体です。 そうして出来上がっている情報は、その情報を見聞きするユーザーによっても、その情報を届けるメディアによっても、受け止められ方(その情報の響く部分)が変わってきます。そして、それはその商品やキャンペーンに関わっている自分自身の心理的バイアスがかかっています。 そのため、心理的バイアスから逃れ、最もその情報を受け取ってほしいユーザーに響くようにするため、対象となる商品やキャンペーンが、どんな情報で出来上がっているのかということについて意識的になるため、一度情報をバラす(解体する)ことを行います。 この情報をバラすにあたって、大きく「要素」、「機能」、「属性」の3つに分類します。 「要素」はその商品全体を構成する部品、パーツ、素材など。 「機能」は性能、効力、ベネフィットなど。 「属性」は商品名や商品コピー、産地、年代、生産者・開発者などです。 ワークで大事なのは、バラした情報がどこに入るかということよりも、色々な情報の集合体を細かく解体することが目的なので、迷ったら適当にどこかに入れる、くらいの気持ちでかまいません。 一例として、メール配信システムである「Benchmark Email」を例に表を埋めてみますと、例えばこのような展開ができます。 情報をバラしきったら、次のシートです。 ここには、メールを開封してほしいユーザーの姿、状態、性別、年代、職業、課題、価値観などを記入します。 ここでポイントとなるのが、このシートを下に置き、上述の情報をバラしたシートを上に置いて、分母と分子のような関係にすることです。 ゲシュタルト心理学には、情報には「地と図」があるという概念があります。 これは、情報をある「地(分母)」に置くと、「図(分子)」となる表現が変わるということを示すもので、地には、媒体、筐体、目的、ユーザー(ターゲット)などが入ります。 実際、ある情報をPCとスマートフォンで見ようとすれば、その表現は大きく変わり、ある商品も男性と女性向けでは訴求するポイントが変わります。 ワークでは、情報を届けたいユーザーを地に置くことで、バラした情報がそのユーザーにとって、「どのような意味を持つのか?」、「どのような価値があるのか?」、「そのユーザーにより相応しい表現」を考え、その言い換えた表現を、1シート目の空欄に書き入れます。 こうすることで、一度バラした情報を、そのユーザー目線に立った表現にし直すことができます。 再び先ほどのBenchmark Emailの例ではこのような書き方ができるかもしれません。 最後に、その表現しなおした言葉を組み合わせ、「てにをは」でつなげることで、メールの件名に落とし込みます。 Benchmark Emailだと、例えば数値を入れて下記のようなキャッチーな件名をつくることができますね。 ワークでは同一のフレームワークを使用し、どのようなアウトプットが出たかを参加者のみなさんで発表し、情報の言い換えについての気づきや学びを共有して頂きました。 本ワークショップは、定期的に開催していく予定です。 Benchmark Emailのニュースレターで案内をしていきますので、まだご登録されていない方はブログ内の「メルマガ登録」からご登録ください。 現在のメールの件名を考える作業をより効率的に、効果的にしていきたいとお考えの際は、ぜひご応募ください。 過去のイベントレポートはこちら 関連記事: メルマガの業種別平均開封率レポート【2018年度版】


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