デジタルマーケティングサミット、MarketingSherpa Summit 2016 ライブレポート

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2月22日、23日の二日間にわたりアメリカ、ラスベガスにてEメール、モバイル、デジタル、といったトピックに特化したデジタルマーケティングサミット「MarketingSherpa Summit 2016」が開催されました。実際にイベントに参加したBenchmark Email本国チームのアンディーが著名なスピーカーたちから得た統計や、ビジネスに役立つグッドフレーズなどを議事録的にまとめました。

今回はその中でもメールマーケティングに役立つ内容を日本のコンテンツ担当伏見が厳選、翻訳し日本の皆様にお届けいたします!

イベントでは、まず初めにこんなことを言っていました。

  • デジタルマーケティングにとって、少ないマーケティング予算、人員やリソースの欠如といったことは、常に課題となっている。しかし、方法によってはこういった状況下でも成功することができる。
  • 現在マーケターにとって増え続けている課題は、どのようにコンテンツを作成・拡散していくかである。

このような課題を持ったマーケターは確かに少なくありません。ですがデジタルマーケティングは比較的、手軽に始められることができる分野であり、スタートアップでも、起業段階から取り組むことができるのが特徴です。そういった意味では、スタートアップにこそ行って欲しい施策の一つかもしれませんね。

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こちらはスピーカーの一人、New York TimesのCharles Duhigg氏

そしてここからは、各登壇者のリサーチや企業が行ったメールマーケティング事例をまとめました。


メール1通の情報は最小限に抑え、読書に行動を促す判りやすい導線があるメールが効果的


Flint McGlaughlin氏(アメリカのリサーチ会社 “>MECLABS Instituteの創設者)は『マーケターの盲点:効果的にメッセージを届けるためにマーケターが超えなくてはならない壁を克服する3つのこと』を提唱しています。

それは「メール配信によるA/Bテスト」「登録フォーム」「モバイル広告」が最も高いコンバージョンをあげられるものだと提唱し、会場を驚かせました。

また状況にもよるが、メール施策においては、メールは情報量の少ないもの(注目して欲しいコンテンツだけに集中させる)、且つシンプルで判りやすいCTAボタンがあるものが効果的だと語っています。


メールのレイアウトを変えるだけで効果が変わる?


アメリカのオンライン総合DIYサービス、HomeAdvisorは同社が配信しているニュースレターで以下のA/Bテストを行いました。

メールレイアウトに関するA/Bテスト:

① – 2つの記事を左右に配置
② – 2つの記事を上下に配置
③ – 3つの記事を縦に配置

結果:③の「3つの記事を縦に配置」したものが最もクリックされました。

また、レスポンシブデザインのメールはそうでないものと比べ、2%のリンククリック率、13%のコンバージョン率の向上が確認できました。

関連ブログ:【実例多数】夜は深ければ深いほどいい!?A/Bテストをして分かったHTMLメール活用方法:株式会社tab様


トレンドの動画マーケティングの成功事例も


世界的なホテル企業、マリオット(Marriott)は自社で配信しているメールを改善。メール内容を各顧客に合わせパーソナライズ化、またビデオを付けたメールを会員に配信する様になった。

他にも記念日といったお祝いのタイミングではクーポンや商品PRを前面に押し出した「この商品、買って買ってメール」ではなく、その人を個人と捉え、純粋に「お祝いのメール」を送る様にしたところ、2105年12月では2014年の12月に比べ、ホテル予約数がすべての施設で増加した。

関連ブログ:上司も納得!今が旬な動画メール導入を決定づける13のメリット


ソーシャル上での「顧客行動」を把握した、メールマーケティング


アメリカのウエディングプランニング企業、WeddingWireが2015年に行った施策から得られた教訓は、購読者のソーシャル上での動きをメールに反映させること。

例えば、ソーシャル上で自分のターゲットとなる層はどこにいるのか、またSNSをどう活用しているのかを知ることが重要です。

同社の事前調査により自社サービスのユーザーのほとんどがピンタレストを利用していることがわかりました。しかしメールのトップに配置するソーシャルアイコンはクリックされない(クリック率0%)という事実があった。そのため、メールの各コンテンツにピンタレストの「ピン」ボタンを挿入。結果、メールの効果も改善されました。

このようにユーザーがどんな属性の集団なのかを知ることで、彼らの好みをメールに加え、メールマーケティングの効果を向上させることができます。


会場で行われた、即席メールマーケティングリサーチ


イベント会場ではアメリカの消費者組合、「コンシューマーレポート」を対象に、およそ450,000通のメールのA/Bテストがリアルタイムで行われました。

結果と考察

  • メールの平均CTRは0.54%
  • 長い1文を記載するのではなく、要点をまとめる、過剰書きにする、などの工夫があった方が、メールは読んでもらえる。
  • メール受信者の多くは開封後、すぐにメール最下部の「メンバー特典」のボタンをクリック。

テキストから画像へ。視覚効果を活用し訴求力アップ


パソコン・パソコン周辺機器メーカー大手のDellが配信しているメールにて、購読者の行動を促す施策を実行。メール内にアイコン付きのナビゲーションバーをフッターに配置したこと。

結果メールからの利益率が10%以上向上

Dellが行った施策:

  • メールから購入といったコンバージョンを狙う場合、同社で最も効果のあったナビゲーションバーの文言は「デル アウトレット(Dell Outlet)」「セール(Deals)」
  • メールのヘッダーにGIF画像を挿入

必ず読んでもらえるメールを活用したPR術


アメリカのNPO団体DonorsChoose.orgは収益の87%は「メールで送られる領収書」や「新規登録後のウェルカムメール」といったトランザクションメールからで、残りの13%は広告として配信しているメールから流入しています。

上記の様なトランザクションメールは購読者が必ず確認するメールであり、だからこそここでPRすることの効果は大いに見込めますね。

関連ブログ:メルマガ登録後のサンクスページを有効活用しよう!


購読者は凝ったデザインよりも、シンプルさ、読みやすさを求めています


イギリスのメディアテクノロジー企業、Metropolis International Group のデジタルマーケティング&オーディエンスディレクターLaz Tyrekidisは自身が担当するメール配信を改善。

  • メール内に含まれるHTMLコードとCSSコードのクリーニング。
  • 斬新なデザイン
  • 100%スマホ対応(レスポンシブデザイン)

結果、開封率22%向上の改善に成功。


相手の注意を引くために、多少の強引さは必要!?


オンラインマーケターのSundeep Kapurがある銀行が行っているメールマーケティングを調査した結果、メールの件名に「緊急(Urgent)」と記載したものは93%の開封率を得ることができた。

しかし、ご注意を。当然ですが、緊急時以外に活用するのはやめましょう。

また彼はメールマーケティングを行う上で、以下のような項目に注目して行うべきだと話していました。

パーソナライズ(購読者名の差し込みの有無)
・セグメント配信(顧客のレベルや業種、職場でのポジション等々)
・到達率(これはメーリングリストの「質」に左右される項目ですね)
・スマホ(日本においてはガラケーも)対応
・メールに対するフィードバック(返信や開封、クリックなどの効果測定)
・そして最も重要なことは購読者の反応を予測すること。

と駆け足ですが、MarketingSherpa Summint 2016はメールマーケティングにとっても気付きの多いイベントでした。

では!

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Benchmark Email本国チームのAndyとDaniel

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