プロのライターやコンテンツ戦略を専門としていない人にとっては高いコンバージョン率を目指したメールのコンテンツを作成することは、少し不安に思えるタスクかもしれません。最初のステップはまず適切な件名の書き方を知ることです。そしてその次に必要なのが、高いコンバージョンを獲得するためのメールコンテンツの書き方です。もちろんコンテンツは宣伝する商品や業界、顧客層などによって変わってきますが、どんな業種や目的においても普遍的で効果的なコンテンツ作成のルールを今回ご紹介します。
モバイルに最適なコンテンツ
現在では多くのユーザーがモバイルデバイスを活用してメールを読んでいます。ドメイン情報検索サイトWhoIsHostingThisがまとめたデータ「How to Write Better Emails」でも実体的な数値が発表されています:
1.メールの47%はモバイルで開封されている
2.消費者の30%はモバイルデバイスだけでメールを読んでいる
3.YahooとGmailに限定した場合、それらのメールの68%がモバイルから開封されている
この数値はコンテンツのモバイル最適化が必要不可欠であることを物語っています。モバイルコンテンツの黄金ルールとも言えるのが、最初のあいさつ(頭文)は150字以内に抑えることです。※こちらは英語での場合。
読者の立場から考えると、メーラーによって画像が最初に表示されてないメールがあり、わざわざメール全体をダウンロードする価値があるのかどうか知りたいですよね。そこで最初の150字がモノを言うわけです。またWhoIsHostingThisのグラフによると、モバイルユーザーに合わせてコンテンツを短くまとめるべき理由がもう一つありました。モバイル端末のスクリーンの大きさがメールの購読に影響を与えているのです。
モバイルでの表示を考えたとき、メール全体をウェブブラウザで閲覧できるようメールのウェブ版リンクを設置することが重要です。ナビゲーションの使いやすさを示し、またメールアプリでも読むことが出来ます。
送っているのは「メール」です。「作文」ではありません
メールとなると何を書いていいか分からない、と不安になる人がいます。またその正反対で、書きたいことがありすぎる、という人もいます。
メールでもニュースレターキャンペーンでも目指すところは同じです。ウェブサイトやランディングページを訪れてもらえるよう必要なコンテンツを適量提供することです。その時ウェブサイトやランディングページへ移動できる導線(ハイパーリンクやCTAボタン等)も忘れてはいけません。
またメールに全ての情報を書くのはお勧めできません。ましてや作文や論文みたいな雰囲気なんてもってのほかです。せっかくメールを読みたいと思ってくれていた購読者さえ興味を失ってしまいます。どうしても多くの情報を伝えたい時には、レイアウトを工夫してみましょう。コンテンツをウェブサイトのように種類ごとに分割し、見出しとしてそれぞれにタイトルを付けましょう。情報量の多いコンテンツもスッキリ読みやすくなります。
一対一のコミュニケーションを想定する
スピーチが苦手な人でも、オーディエンスの内一人だけに目線を集中させることで緊張を解くことができるというテクニックがあります。これ、メールにも応用できるんです。
まるで一個人に向けて書かれたような会話調のメールは、大勢に向けたメッセージよりはるかに効果的です。受信側は自分宛に書かれたメッセージだと感じるためです。この特別感=自分事を感じることで良い反応を返すのが人の心理というもの。そしてこのような効果的で読者を惹きつけるメールを書くにはまず作成者自身の声を見つけることが重要となってきます。これはメールを作成するときに、コンテンツに対する自分の思いや意見を書くということです。メールは送り主である貴方からのメッセージです。会社や企業の影に隠れていては良いメールは作れません。
ここで紹介した3つのアドバイスは読者を考慮したメールの書き方です。モバイルに対応したコンテンツを作成することは受信側で正しく情報が表示されるようにするためです。メールを簡潔にすることで忙しい現代人の読者を煩わせることはありません。そして一対一を想定したメッセージを作ることで、より強い関係を築き理解を深めてもらうことができます。
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